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犯罪被害者の心情と関わり方―被害者の心情①:総論その1

本日から私のライフワークである「犯罪被害者支援」についてのコラムを書いていきたいと思います。前半が犯罪被害者の心情(総論と各論)、公判が犯罪被害者との関わり方です。世界中で犯罪が1つも起こらない日があり、そしてその日が永遠に続くよう祈りを込めて。全世界の人が本気でそう思えば不可能ではないと信じて。

被害者の心情①:総論その1ー犯罪被害に遭うということ

・ある日突然何の前触れもなく、同じ社会に住む人間から理不尽に一方的に、健康な体を傷つけられたり、大切な家族の生命を奪われる衝撃は、被害者の想像を超えるダメージを与える。
・その影響は長年に渡り続き、日常生活や社会生活をはじめ、その後の人生に大きな影響を与える。人が信じられなくなるため人間関係がうまくいかなくなったり、新たな関係を築くことができなくなったりする。
・社会への安全感も失ってしまい、いつまた犯罪被害に遭うか分からないという漠然とした不安を抱えいつも緊張しているため、普通に暮らすだけでも疲れ果ててしまう。(中略)今まで生きてきた意味も見いだせなくなり、将来への夢や希望も持つことができなくなってしまう。
・大きな衝撃を受けることで記憶をつかさどる海馬が傷つくため、記憶力や集中力も減退し同じように仕事ができなくなる。
大久保恵美子「犯罪被害支援に携わる者の留意点」『犯罪被害者支援必携』2008 東京法令出版より

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