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最近思うこと④:「人生は逆説だ」

・明けましておめでとうございます。今年もどうぞよろしくお願いいたします。
・最近、よく思うことがある。「人生は逆説だ」「世界は逆説に満ちている」ということです。
・これは本質をついている点と、世界の複雑さや面白さを表している点で、最近特に好きな視点です。
・逆説とは、「一見、真理にそむいているようにみえて、実は一面の真理を言い表している表現。「急がば回れ」「負けるが勝ち」など。」
・例えば、次のようなものです。(説明は私見です。)
・「足らぬものは余る、余るものは足らぬ」…「いくらでもあると思っていると、いつの間にか足らなくなる」という意味らしいです。最近よく時間について実感し、この言葉を思い出します。
・「苦労したほど得るものが大きい」…一見苦労はない方がいい気もしますが、苦労という経験がその後の人生を切り開き、聞き場面で自分を救ってくれるという面では、実は苦労の価値は計り知れなく大きいと思います。
・「苦しんだ人ほど、誰よりも優しくなれる」…一見苦しみはないほうがいいように思えますが、悶えるほどの苦しみを体験すると、他人の苦しみに思いを馳せることができやすくなり、優しい気持ちが豊かになる気がします。
・「米を育てるのに東北は寒冷地で適さなかったが、そのため品種改良という工夫が進み、今ではもっとも米どころとなった」…これはたしか小学校で習った時衝撃を受けました。逆境が人を強くしたり、それまでになかった工夫を生むのでしょう。
・「プロ野球の横浜の大魔神佐々木は、小心者であったから誰よりも準備をした。」…昨日テレビで本人が語っていました。ちなみに佐々木は自分の武器のストレートとフォークの2つだけは誰よりも研究し、磨いていったそうです。武器は多い方がいいとは限らない、のも逆説的ですね。
・逆説は、なんとなく弱者に優しく、弱者に勇気を与えてくれるから好きなのかもしれません。

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