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パラリンピックから学んだこと:その1

今年、初めてじっくりとパラリンピックを見ました。何度も涙が出ました。様々な困難を抱えながらも、一生懸命、ひたむきに、今できることに全力で打ち込む姿勢に何度も心打たれました。試合終了後は対戦相手を称える精神性の高さに、人間としてこんなにも素晴らしいものをもっている方々がたくさんいることが、同じ人間としてとても誇らしく、不思議な嬉しさがこみ上げました。

パラリンピックの中継で素敵な言葉を知りました。「パラリンピックは可能性の祭典」と言われるそうです。素晴らしい言葉です。人間の持つ身体能力はもちろん、どんな逆境にも果敢に立ち向かうハートのたくましさに、人間は実に底知れない可能性をもっていることをひしひしと感じ、人間の凄さと素晴らしさをたくさん教えてもらいました。今のコロナ禍で、「できないことより今できることに目を向けよう」とは常々思っていましたが、パラリンピアンのその精神は自分などの比ではなく、みな、様々な困難や障害と向かい合いながら、できることに集中し、全力を注ぐその姿勢は私の人生の最高のお手本となりました。 
また、この言葉を聞いて、「パラリンピックは優しさの祭典」でもあると連想しました。ともにレースを戦う相手を気遣う優しさ、選手と伴走するガイドランナーの寄り添う優しさ…。また様々な困難に対して柔軟で豊かなルールを設定するのも1つの優しさの形かもしれません。オリンピックとは全く異なる方向の視点の豊かさを感じます。

パラリンピックのテレビ観戦はまちがいなく今年一番の感動体験でした。人間の醜さ、未熟さに触れネガティブになった時は、まず彼らの雄姿を思い出し、魂を癒したいと思いました。生きていく上での心の支えをいただいたことに感謝します。

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