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人間関係の軸:「リスペクト」と「暴言・暴力」

・常々考えていることを少しづつ書いてみたい。
人間関係を円滑にするコツの柱は「リスペクト」だと思う。すなわち、相手へ敬意を払って関わること、尊敬の念を持って話をし、話を聴くことである。これは心掛ければ、いつでも、誰でも行うことができる。
・相手が年下でも、子どもでも、もちろんこれはできることであるし、それがなければ子どもは敏感に感じてしまう。
・相手へ敬意という軸があったとして、この「リスペクト」の対極にあるのが「暴言・暴力」であろう。敬意がないニュートラルな関りはよいとは言えないが、相手をそれほど傷つけないという意味では悪くはない。しかし、「暴言・暴力」は関係性を分断し、相手に心の傷を負わせ、いいことが1つもない。
・人間は間違ったり失敗する生き物なので、残念ながら「暴言・暴力」はある。しかし、あるからといってその価値づけは変えてはならないと思う。「暴言・暴力は(世の中に)あるが、絶対によくない」という価値づけである。
・また、人間は反省や内省する能力を持っており、また、謝るという行動もできる。
真の最悪は①暴言・暴力を行い、②自分のことをふり返って反省せず、③謝らない、の3つが重なって行われている時である。②と③は期限自体はないことが多いので、時間的に制約はないのだが、それでもしかし永続的になされないこともあり、それが最悪であると思う。関係性がよくなる芽がないからである。(3つの罪とでも呼ぶことにする。)
・また「暴言・暴力」と同じくらいよくないのは「無視」である。無視は相手の心を折るぐらいに破壊力があるからである。
この「リスペクト」⇔「暴言・暴力」「無視」の軸が頭にあるだけで、大きな問題を減らすことができ、さらに円滑に人間関係が進む、と考える今日この頃である。

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